革財布の世界で、ひときわ強い憧れを集める素材コードバン。その中でもホーウィンシェルコードバンは、その独特の質感や希少価値と艶やかな美しさは、多くのファンを惹きつけてやみません。
中でも日本の誇る革製品ブランド・GANZOが手掛けるシェルコードバンの財布は、仕立ての丁寧さや手にする者だけが感じる“魔性の魅力”によって所有欲をかき立てる逸品です。

僕自身8つのシェルコードバンを持っていますが、その中でもGANZO製は特別な魅力を感じます
なぜGANZOのシェルコードバンは、高額にも関わらず他の革財布とは一線を画す存在感を放つのでしょうか。素材へのこだわりと職人技が生み出す独特の輝き、その奥に潜む魅力の正体とは――。
この記事ではGANZOとシェルコードバンが織りなす「魔性の魅力」の秘密をひも解いていきます。
コードバン財布のおすすめは日本製。でもシェルコードバンは違う魅力がある


ホーウィンシェルコードバンには国産水染めコードバンにはない独特の魅力があります。
僕は原則として、コードバン初心者の方にはホーウィン社製ではなく、新喜皮革(しんきひかく)の革をレーデルオガワでアニリン染め(水染め)したものをおすすめしています。
実際に12年間愛用しているGANZOの水染めコードバン長財布は、見事なエイジング(経年変化)で美しい艶を放っており、その品質の高さを物語っていますし、それ以外にも5つ以上の国産コードバンを所有しています。






しかし、そんな国産コードバンを知り尽くしている僕だからこそ感じる、GANZOが仕立てたホーウィン社製シェルコードバン独特の魅力。
それを「魔性の魅力」という言葉で表現しました。
以下の項目でその独特の魅力の正体を解明していきます。
GANZOの公式サイトでシェルコードバンを見てみる

GANZOシェルコードバンが持つ「魔性の魅力」の正体とは?


ここからはGANZO製ホーウィンシェルコードバンの魔性の魅力を解き明かしていきたいと思います。
「魔性の魅力」その正体とは何か。
この記事だけでなく、youtubeでもその魅力を語っていますので、よろしければご覧ください。
「魔性」とは辞書で引くと「雰囲気で人を引き付けて惑わせるほどの魅力があること」とあります。
まさにGANZOのシェルコードバンに当てはまる言葉です。
その「魔性の魅力」を構成する要素として、以下の4つがあります。
- GANZOのブランド力と価格:
日本を代表する高級革製品ブランドであるGANZO。そのブランド力と、それに伴う高価格帯が所有する喜びと希少性を高めていると分析しています。
実際に僕が購入した二つ折り財布は当時7万円台だったものが現在は12万1000円、長財布は11万円だったものが18万7000円と、価格が年々上昇することで魔性の魅力を醸し出しています。
コードバンの世界での需要は年々上がり続けています。今後も余程のことがない限り価格が下がることは難しい高嶺の花がコードバンなのです。
その中でもホーウィンシェルコードバンは特別中の特別の存在であることも魔性の魅力に繋がっています。 - GANZOの厳しい社内規定による仕立て:
Made in Japanの最高峰とも言えるGANZOの仕立ての良さ。革の選定からコバ処理、ステッチに至るまで、徹底した厳しい社内規定のもとで作られており、その繊細かつ堅牢な作りはまさに芸術品。
特にコバの磨きは、他のブランドと比較しても頭一つ抜き出ていると感じています。 - ホーウィン社シェルコードバンのツヤと質感:
米国イリノイ州シカゴにあるホーウィン社が生み出すシェルコードバンはその独特のしっとりとした質感と、使い込むほどに増していく妖艶なまでの美しい艶は、国産コードバンでは味わえない特別なものです。
僕は実際にGANZO大阪店でGANZOが使用するホーウィン社のシェルコードバンは、特に厳選された上質なものであることを確認しています。革の選別にもGANZO基準という厳しい規定があるのです。 - シェルコードバンの香り:
革製品好きにとってその「香り」も重要な魅力の一つ。
ホーウィン社のシェルコードバンには「これぞ革の香り」と言っても良い独特の香りがあり、これがまた革好きの心をくすぐります。僕は、お気に入りのコレクションにしている黒の長財布を時折取り出してはその香りを堪能しています。





これらの要素が複雑に絡み合い「魔性の魅力」を生み出しているのです


ホーウィンシェルコードバン Q&A
- ホーウィンシェルコードバンの購入を検討しています。製品にばらつきがあると聞いてますが、どの程度でしょうか?
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ホーウィンシェルコードバンは個体差が大きい革であることが間違いありません。日本製コードバンに比べると、良い言い方をするとワイルド、悪い言い方をすると鞣しが荒いと感じる方がほとんどでしょう。
これは歴代のホーウィン社の経営されていたホーウィン家の方々が、伝統的な鞣し方法を変更しない方針から来ているものです。
確かにトラ・シワ・ピンホールなどがある場合が多く、かなり個性的ですが、それがまたホーウィン社のシェルコードバンの魅力になっています。
さらにトラ・シワ・ピンホールくらいまでなら味として捉えることができる方が多いのですが、スレ、シミ、ザラつきなどもあるので、悩んでしまう方もおられるようです。
それについて、ある視聴者様からご相談をいただいたので、僕のyoutubeチャンネルで詳しく解説していますのでご覧いただければと思います。
- ホーウィン社のシェルコードバンの購入を考えてますが、外装、内装ともにシェルコードバンを採用した財布か、外装はシェルコードバンで内装は別の革を採用したものが良いか悩んでます。ひのでさんのご意見を聞かせてください。
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ホーウィンシェルコードバンの質感を全て楽しみたい場合は、外装、内装ともにシェルコードバンを採用した財布をお勧めします。僕のおすすめはGANZOとキプリスですが、どうしても高額になってしまいます。
その点、内装が他の牛革を採用している財布は価格が半分前後になっていますので、購入する方の思い次第です。
僕の考えとしては、コードバンの財布が欲しいのではなく、ホーウィンシェルコードバンの財布が欲しいくらいの思いがある方なら外装、内装ともにシェルコードバンを使ったお財布をおすすめします。
GANZOの公式サイトでシェルコードバンを見てみる
まとめ:魔性の魅力に引き寄せられて


GANZO製シェルコードバンは、一度手にした人を虜にする不思議な力を持っています。
ホーウィンシェルコードバンの独特魅力は、その深い艶やかさや独特な手触りにありますが、ただ美しいだけではありません。
GANZOならではの世界最高峰の仕立てが加わることで、素材そのもののポテンシャルを最大限に引き出しています。
GANZO製シェルコードバンの魔性の魅力。
その正体は「この二つが融合」することにより生まれる至高の存在感なのです。
さらにホーウィンシェルコードバンの個性あふれる独特の魅力と時を重ねるごとに深まる色合い、使い込むほどに増す愛着。
これらが多くの人に愛され続ける理由なのです。


GANZOとシェルコードバンのある意味最強の組み合わせは、所有する喜びと満足感をもたらしてくれます。
国産コードバンではなく、GANZO製ホーウィンシェルコードバンの革製品が欲しくて仕方がない方は、この魔性の魅力を体感してみてください。