革好き、コードバン革好きの憧れと言えば真っ先に思い浮かぶのがホーウィン社のシェルコードバンです。
ホーウィン社のシェルコードバンには国産コードバンにはない独特の魅力があり、欲しくてたまらない想いをお持ちの方もおられると思います。

しかし、2020年代に入ってから数度に及ぶ価格高騰により、多くの人々にとって手が届きにくい存在となり、国産コードバンの3倍近くの価格になってしまいました。
コードバンの世界的な人気が大きくなり価格が上昇する可能性が高く、ホーウィン社のシェルコードバンはもちろんのこと、コードバン自体が今後さらに価格上昇する可能性があることも事実です。
僕は2025年4月現在でシェルコードバンの原皮を含めると9つのホーウィン社のシェルコードバン製品を持っていて、その素晴らしさは熟知していますし、シェルコードバンが欲しい方の気持ちがよくわかります。

今回はホーウィン社のシェルコードバンが欲しくてたまらないけど、高額なので購入しようか悩んでいる方への僕の思いを綴りました。
この記事はホーウィン社のシェルコードバンが欲しくてたまらないあなたへ、僕の想いをお伝えする内容になっています。
ホーウィン社のシェルコードバンの購入するか否か迷っている方はぜひお読みになってください。
心からホーウィン社シェルコードバンの財布が欲しいなら購入をおすすめします!

結論 本当に欲しいのなら購入することをおすすめします
あなたが本当にホーウィン社のシェルコードバンがたまらなく欲しいと思っているのなら、今がチャンスです。
「今が一番リーズナブル」。
結論からお伝えするとこうになりますが、
ホーウィン社のシェルコードバンは2020年代に入ってから円安もあり価格がどんどん上昇しています。
少し前までは国産コードバンとの価格は2倍もなかったのですが、2025年4月現在では3倍ほどになってしまい、今や高嶺の花になってしまったホーウィン社のシェルコードバン。
しかも世界でのコードバン人気は上昇しつつあります。ほんの10年ほど前まではコードバンの需要は日本だけで50%以上だったようですが、コードバンの素晴らしさに世界が気づいてしまいました。

コードバンの世界的な人気の高まりで、コードバンの鞣し会社がイタリア、イギリスなどでも増えてきています
今後更なる価格高騰が続く可能性があるため、
本当にホーウィン社のシェルコードバンが欲しいのなら今、購入すべきというのが僕からの提案です。
その理由について次の項目でお伝えしていきます。
GANZO公式サイトでシェルコードバン長財布を見てみる

本当に欲しいものは代替品で満足感は得られない


人は本当に欲しいものは代替品では、心からの満足を得られることはできません。
コードバンの場合、たとえ代替品であっても高額な場合が多いので最悪の場合、高いお金を使って代替品を買い、心から満足感を得られないという状況になるからです。
次の項目では僕の実体験を例に、どうして僕がシェルコードバンが心から欲しければ購入した方が良いのか理由をお伝えします。
心からホーウィンシェルコードバンの財布が欲しい方には購入をすすめるわけ


この項では僕がおすすめする理由について詳しくお伝えします。参考にしていただければ嬉しく思います。
- 購入時は高額であってもコードバンは何十年も使い続ける強靭な革だから
- ホーウィン社のシェルコードバンは国産コードバンとは違う魅力がある
- 今後も価格が高騰する可能性の方が高く、今が一番リーズナブルだから
- 心から欲しいものは代替品を購入しても満足することはないから
購入時は高額であってもコードバンは何十年も使い続ける強靭な革だから


ホーウィン社のシェルコードバンは2025年4月現在で長財布が18万7千円します。この価格は一般的にはかなり高額で超高級品であることは間違いありません。
ただ、ホーウィンシェルコードバンに限らず、コードバンは購入時は高額であっても何十年も使い続ける強靭な革であることもまた事実です。
使い方、保管方法、お手入れなどの要素で耐久性は大きく変化しますが、コードバンを12年間使い続けてきた経験から、僕の長財布のコードバンは全く問題なく使えてますし、あと軽く10年以上使い続けることができるでしょう。


初期投資としては非常に高額ではありますが、コードバンはそれだけ耐久性が高く、つか続けることができる革ですし、自分自身の一生涯の宝物にもなります。



あと20年〜30年使い続けて僕と一緒に歳を重ねるつもりです
今20代、30代、40代の方も少しずつ年齢を重ねて中年になり、初老になった時も、ホーウィンシェルコードバンは、あなたのそばにいてくれることでしょう。



GANZOを筆頭にMade in Japanの有名ブランドなら修理も引き受けてくれます。
ホーウィン社のシェルコードバンは国産コードバンとは違う魅力がある


ホーウィン社のシェルコードバンには国産コードバンとは違う独特の魅力があります。「荒々しさ」「ワイルド」とよく表現されますが、そういう魅力があるのは確かです。
ただ、それ以外にも人の心に訴える何かがあるのも事実です。
その何かとは、幾つもの要素が合わさって醸し出される味わいがその正体だと思っています。
僕が思うその要素とは、
- アメリカ文化を感じさせるシェルコードバンがもつ雰囲気
- オイルたっぷりに仕上げられたソフトでしっとりとした質感
- あえて残してあるとしか思えない元から自然にあるトラ・シワ・ピンホール
- ホーウィン社独自の色の魅力
- そのホーウィン社のシェルコードバンの魅力を最大限まで引き出すGANZOの仕立て技術



これらの要素全てが合わさって、ホーウィンシェルコードバンは人の心を惹きつけるのです


今後も価格が高騰する可能性の方が高く、今が一番リーズナブルだから


ホーウィン社のシェルコードバンは、今後も価格が高騰する可能性の方が高く今が一番リーズナブルである可能性が高いのです。
価格上昇の理由は、
- 世界的なコードバン人気の上昇
- コードバンが取れる大型食用馬の小型化
- ヨーロッパにもコードバンのタンナーが増えているので少しずつ入手困難になりつつある可能性
- コードバンの産地であるヨーロッパから遠く、あらゆる意味で地理的に不利な日本
- 円安
これからもさらなる価格上昇の可能性があるので、購入するなら今が一番リーズナブルな可能性があります。
コードバンの世界的な人気は広まり続けており、ほんの15年ほど前(2000年代以前)くらいは日本が80%前後を輸入してたそうです。
ヨーロッパのタンナーが増えつつあるのがその証で、イギリスのクレイトン社やトーマスウェア&サンズ社、イタリアのROCADO社などがありますが、今後はさらに増えそうな気配です。
それと、ある業界の方にうかがったのですが、日本はヨーロッパからみるとやはり東の端の国ですので、人口も多くて、先進国であっても、不利であるとの旨のことをおっしゃっていました。



コードバンの原皮がヨーロッパやカナダなど外国に頼っているので、今後も値上がり傾向は続くでしょう
心から欲しいものは代替品を購入しても満足することはない


上の画像は1980年代のハーレー・ダビッドソンというバイクです。若き日の僕が夢にまでみた欲しくてたまらなかったバイクです。
当時で150万円以上の高額でとても買える価格ではありませんでした。
そこで、考えて考え抜いた末に同じVツインというエンジン形式で80万円ほどのヤマハXV1100ビラーゴというバイクを購入しました。


バイクブロスより引用
同じVツインなのでハーレー独特の「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」という排気音は近いものがあり、スタイルも気に入ってましたので、当初は満足してました。



今は製造してませんが、XV1100は世界のヤマハ製でリーズナブルながら魅力がいっぱいのバイクです
ただ月日が経つにつれて、僕の中ではやはりハーレーに対する想いが再び芽生え始めてきて、結局2年ほど乗った後、中古屋さんに売ってしまいました。
ハーレーに似てますが、ハーレーではありません。ヤマハXV1100ビラーゴが悪いわけではなく、
僕が心から欲しかったのはハーレー・ダビッドソンだったのです。
この苦い経験からそれ以降、高額で欲しいものがあってもその代替品は購入することはしていません。
ホーウィン社のシェルコードバンは高額だが、頑張れば誰もが購入できる金額
ホーウィン社のシェルコードバンは高額ではありますが、200万円以上するハーレーダビッドソンと違い、GANZOの長財布で187,000円なので頑張ればどなたであっても購入できる金額です。
しかもシェルコードバンに限らず、コードバンは一生モノ。
あなたが本当にホーウィンシェルコードバンを望むのなら価格が上がる前に早めの購入をおすすめします。


シェルコードバンの革製品は日本製がおすすめ


ホーウィンシェルコードバンの魅力を最大限に引き出すためには、最高峰の仕立て技術が必要です。
僕が日本製、特にGANZO製をおすすめするのはそれが理由です。



GANZOの仕立て(縫製やコバ処理)はハイレベルの日本製の中でも頭一つ抜き出てます
GANZOの製品は社内の厳しい独自基準が設けられていて、革の選別から仕立てまでまさに世界最高峰の生産技術と体制が確立されています。


直営店は全国に4つあり一部百貨店でも購入できますが、1番のおすすめは直営店での購入です。
直営店には知識と経験豊富なスタッフさんがいる上、GANZOの場合、革職人さんが常駐していますので、いろんな相談にも乗ってくれます。
そして、何よりも実際に見て、触れて、感じてから購入することがベストであることは紛れもない事実です。
ただし、GANZOの直営店は日本国内に4店舗しかないので、その次にお勧めなのががオンラインでの購入になります。百貨店での購入は情報量の少なさと、品揃えが今ひとつのケースがある上、次回の購入時に前回の購入製品の10%引きサービスが受けれないのでお得に買い物ができません。
GANZO公式サイトでホーウィンシェルコードバンを見てみる

シェルコードバンにさらなる重厚感を求める場合はキプリス製がおすすめ


キプリスのホーウィン社のシェルコードバンは、シェルコードバンの使用面積が最も多いため、ずっしりとした重厚感を味わえます。



GANZO製と比べて迫力、重厚感ならキプリス製に軍配が上がります
僕は大阪心斎橋の大丸百貨店にある直営店で実際に何度も拝見し味わいましたので、ホーウィン社のシェルコードバンに、存在感、重厚感を求める方にはキプリス製がおすすめです。
キプリス公式サイトでホーウィンシェルコードバンを見てみる

カジュアルに使いたい方には米国製アッシュランド社がおすすめ


GANZOやキプリスなどの日本ブランドが仕立てたシェルコードバンの財布はまさに世界最高峰の魅力があることは事実です。
革の選別から仕立て、アフターケアまですべてが行き届いていて持ち主に満足感と安心感をもたらします。
ただし、ホーウィン社のシェルコードバンの場合、国産コードバンの3倍前後の高額になっているので、欲しくても中々決断できない場合があります。
そこで、高額でステータスのある日本製シェルコードバンでなくても良いので、ホーウィン社のシェルコードバンをもっとリーズナブルに楽しみたい、ステータスよりももっと気軽にカジュアルに楽しみたいという方もいらっしゃると思います。
そのような方におすすめなのが米国製Ashland Leather(アッシュランド社)のホーウィン社のシェルコードバンです。





アッシュランド社のコードバン製品は米国からの送料を入れても日本ブランドの半分以下の価格です
下の画像は僕がアッシュランド社に注文した時の価格です。セール品でしたが品質に問題は全くありませんでした。
日本までの送料は5,900円でしたが、合計してもホーウィン社のシェルコードバンの財布が2つで75,000円ほどでしたので、かなりリーズナブルな価格です。


アッシュランド社のオーナーはホーウィン社の職人さん


アッシュランド社のオーナーはダンさんとフィルさんというホーウィン社の社員が運営していますので、ホーウィン社とは極太の仕入れルートや信頼関係がありますので、安定的にかつ、リーズナブルで良いシェルコードバンで革小物を仕立てることができます。



安定してホーウィンシェルコードバンが仕入れれるのは、他社には真似のできないアッシュランド社だけの特権です
マーブル系の色柄はすぐに売れてしまいます。特にセール品などはあっという間に完売になります。




フィルさんが定期的にyoutubeに動画をアップしていますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
僕のYouTube番組でもアッシュランド社の特集を前編、後編に分けて投稿してます。
アッシュランド社の製品はリーズナブルでカジュアルですが、、、


アッシュランド社の製品は縫製のレベルも高く高品質です。ただし、日本のGANZOやキプリスと比較すると若干繊細さに劣る部分があります。上の画像は左がアッシュランド社、右がGANZOの縫製です。
糸の太さ、穴の間隔など細かな点ではGANZO製が優れていますが、実用的には全く問題はありません。
僕自身4ヶ月ほど擦れたり、圧がかかったりするチノパンのお尻のポケットに入れて実験してましたが、縫製が切れたりしたことは皆無でしたので、耐久性にまったく問題はありません。
下の画像の通り、お尻のポケットに入れたままですので、湾曲しています。


アッシュランド社の職人さんの方々もご自分らの仕事には誇りを持っておられるので、僕は国は違えど職人さんには敬意を持っています。この縫製の違いは文化の違いと解釈しています。それに価格が半分以下ですので、比較対照するにはフェアではありません。



読者の皆様に事前に知っておいていただきたいので、あえて比較写真を載せました
ホーウィン社のシェルコードバン Q&A
- ホーウィン社のシェルコードバンと日本製のコードバンの違いを具体的に教えてください。
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ホーウィン社のシェルコードバンと日本製コードバン(新喜皮革)の違いをまとめます。
ホーウィン社と新喜皮革のコードバンの違い- ホーウィン社のシェルコードバンは全てオイルコードバンなので柔らかいが日本製のアニリン染めは購入直後はそれに比べて硬い(日本製オイルコードバンであってもホーウィンの方がソフト)
- ホーウィン社のシェルコードバンの方が価格が約3倍前後ほど高額
- ホーウィン社の方が自然なままの毛穴、シワ、トラ模様が残っている
- 見た目の迫力と個性はホーウィンだが繊細な美しさなら日本製の方が上
- ホーウィン社のシェルコードバンはなぜあんなに高いのですか?
-
GANZO製ホーウィンシェルコードバンの名刺入れ、色はネイビー。 ホーウィン社のシェルコードバンが高額な理由は、
- ここ数年の円安傾向のため、輸入品のシェルコードバンは高額になる
- ホーウィン社のシェルコードバンは世界シェア50%ほどの人気があるので日本製よりブランド力がある
- アメリカのあらゆる経費が日本よりも高いので鞣すためにお金がかかる
- アメリカイリノイ州シカゴからの輸入になるので、20%の関税がかかる
- ホーウィン社のシェルコードバンはソフトなので国産コードバンより仕立てが難しい
僕の知る限りこのような理由でホーウィン社のシェルコードバンは日本製コードバンよりも高額になっています。
上記のように、いくつかの要因が複合的に合わさってホーウィン社のシェルコードバンが高額になっています
正確なデータではありませんが、世界シェア50%のホーウィン社、各20%が日本の新喜皮革と宮内産業、他10%がイタリアのロカド社やイギリスの鞣し会社と言われています。
⚠️シェア率は多少の誤差があります価格に最も影響力が大きいのがホーウィン社のブランド力です。
ホーウィン社のコードバン鞣し会社としての世界的な地位は高く、1905年の創業という世界最古の歴史があり、独特の質感と製品自体の品質も良いためブランド代が最も価格を上げているように思います。 - ホーウィン社のシェルコードバンの財布が欲しいのですが、どこのブランドがおすすめですか?
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日本製ならどのブランドもしっかりと仕立てられていますが、僕の一番のおすすめはGANZOです。2番目はキプリスになります。
理由ですが僕はGANZO製のホーウィン社のシェルコードバンを7つ持っていますので実際に見て、触れて使ってみて、非常に良い製品だと実感しているからです。
GANZO製ホーウィン社のシェルコードバン二つ折り財布のバーガンディ 総合的に見てGANZO製の革製品は価格が高めですが、それだけの品質に裏打ちされていると思います。
2番目にキプリスをおすすめするのは、僕が実際にキプリスの直営店で実物を10回以上見て、触れて、感じてみて、これも良い製品だと確信を持ったからです。
他の日本ブランドも良い製品だと思いますが、自分で直接確認できたのがGANZOとキプリスでしたので、この2社をおすすめしています。




まとめ


ホーウィンのシェルコードバンは、アメリカらしい独特の質感と深みのある風合いで多くの革愛好者を魅了しています。
国産コードバンにはない独特の魅力があり、ホーウィン製品はその名に恥じないコードバンです。
この魅力が多くの消費者にとって魅力的である一方、非常に高額であることは間違いありません。
しかし、コードバンはその耐久性と美しさから一生モノと言われ、一度購入すると長年にわたり愛用することができます。



コードバンは扱い方次第で20年以上使い続けることが可能です
そのため、価格以上の価値を見出すことも可能なのです。
コードバンはホーウィンであれ、国産であれ個々の製品にはそれぞれの魅力があり、どちらを選ぶかはあなたの好みによります。
でも最終的にあなたご自身が本当にホーウィンのシェルコードバン欲しいのであれば、高額ではありますが、購入後の満足感は他に替え難いものです。


GANZO大阪店のスタッフさんによるとホーウィンのシェルコードバンを購入する年代は20代や30代が多く、若い世代が最も多いそうです。



ホーウィンシェルコードバンの人気は世代を超えています
今お若い方々も、いずれ少しずつ歳を重ねて中年になり、やがて初老の時を迎えるでしょう。
そしてシェルコードバンもあなたと同じように少しずつ歳をとっていきます。
でもシェルコードバンは一生モノ。
今から30年後、かけがえの無い相棒に育ったシェルコードバンは、あなたにそっと寄り添っていてくれているでしょう。