GANZOのコードバン長財布は、その高級感と品質、美しいエイジングで多くの人々を魅了しています。
この記事では、GANZO人気ランキング上位の常連である国産水染めコードバンの6つの魅力について徹底レビューします。
GANZOの長財布に使用されるコードバンは、新喜皮革(しんきひかく)による丁寧な鞣し(なめし)と、レーデルオガワの世界最高峰の染色技術によって仕上げられています。その最高の素材をMade in Japanの中でも頭一つ抜き出ている技術を持つGANZOの仕立てにより、さらに素晴らしい革財布になっています。
使い込むほどに光沢が増し、数年後にあなただけの唯一無二のアイテムへと変わっていくのがこの長財布の最も素晴らしい特徴です。
僕自身、2014年にGANZOの水染めコードバン長財布を購入し、今も使い続けています。

このコードバン長財布が最高峰である理由は、
- 世界最高峰の技術を持つ新喜皮革が鞣したコードバン
- 水染め(アニリン染め)の技術を確立させたコードバン専門染色会社レーデルオガワが染色
- 仕立ては革小物ブランドとして抜き出た技術と品質を誇るGANZO
- 購入時は少しマットで硬いが年月とともにシェルコードバンのようなソフトな質感になる
この条件が揃った世界に誇るMade in Japanのコードバン長財布。
この記事では、もうこれ以上ない最高峰のGANZO製水染めコードバン長財布の5つ魅力を
徹底的レビューしました。


本当はさらに多くの魅力がありますが、できる限りわかりやすくお伝えするため6つに絞り込みました
世界最高峰の日本製コードバンは、あなたといっしょに時を過ごし、あなたにとって生涯の相棒になってくれるでしょう。
楽天でGANZOコードバン長財布を見てみる【GANZO日本製コードバン】使い込むほどに増す6つの魅力


- これ以上は無い最高峰の鞣し・染色・仕立て
- 10年以上使える耐久性
- 持ち主に誇りと品格をもたらす存在
- 高級感のある国産牛ヌメ革の内装
- 使いやすさを追求したカードポケットと小銭入れ
- 時間とともに柔らかい質感と美しいツヤが出る
GANZOの日本製コードバン6つの魅力についてお伝えします。
1. これ以上無い最高峰の鞣し・染色・仕立て


GANZOの製品はすべて最高峰の鞣し・染色・仕立てで製作されています。
この3つの工程についてひとつずつ解説していきます。
最高峰の鞣し コードバンの聖地、新喜皮革
GANZOのコードバンは日本におけるコードバンの聖地、兵庫県姫路市にある新喜皮革で鞣されています。
世界でもトップクラスのコードバン鞣し技術を持つ会社です。



鞣しとは「皮」を腐らない状態に加工して「革」にすることです



僕は2023年と2024年の2回、工場見学に参加したことがあります
新喜皮革では、塩漬けの状態でイタリア、スペイン、ポーランドなどの欧州やカナダから輸入されたコードバンを用いて鞣し工程に入ります。
鞣し工程は非常に時間を手間をかけています。
塩漬けされた原皮を用いて、多くの工程で約6〜8ヶ月の期間をかけて行われ「メガネ」と呼ばれる状態まで加工されます。
形がメガネに似ているのでこのように呼ばれます。


その後、シェービング→等級分け→染色と本加脂→乾燥→プレス→ポリッシング→グレージング→塗装→完成となります。


新喜皮革では熟練の職人が一枚一枚を丁寧に扱い、長期間かつ多くの工程を経て、段階ごとに作業が行われ、
これらの過程を経て高い技術で鞣された高品質なコードバンが完成します。
レーデルオガワのアニリン染め


GANZOのコードバンは世界トップクラスの染色技術を持つ千葉県柏市にあるコードバン専門染色会社のレーデルオガワで染色されます。
レーデルオガワではメガネの状態(クラフトとも言います)で新喜皮革から仕入れて染色加工しています。


日本で唯一のコードバン専門染色会社レーデルオガワのアニリン染めは、コードバンの特性を最大限に活かす高度な技法。
「丘染めと」と呼ばれ、職人が大きなタライ(レーデルオガワでは「バット」と言います)で一枚一枚の革に注意を払って手作業で進めていきます。





レーデルオガワはコードバンを本当に1枚1枚丹念に手作業で染色していきます
この方法は多くの手間がかかりますが、その結果得られるツヤと透明感が他の染色法にはないレーデルオガワのアニリン染めの魅力なのです。



レーデルオガワの染色の魅力は、美しいツヤと素晴らしいエイジングです
レーデルオガワはこのコードバン本来が持つ美しさを実現するために、技術的に高度で時間と手間のかかる純粋な水性アニリン染めという方法を守り続けています。





1971年の創業からずっとコードバンが本来持つツヤを最大限に活かす染色を貫いています
レーデルオガワでは他の会社が使わないほど染色が難しい染料を使いこなすことができたり、その染色の過程やコードバンへの考え方の違いで、艶出しのためのグレージング加工には唯一メノウを使用しています(他の会社はガラス棒を使用)。





僕の知る範囲ではグレージング加工にメノウを使用しているのは世界でもレーデルオガワだけです
なぜレーデルオガワがメノウを使うのかという理由ですが、他の会社のグレージング加工よりも強い圧力をコードバンにかけるため、ガラスだと割れてしまうからです。
それほどレーデルオガワはコードバンが本来もつツヤを活かした染色に関しては一切妥協をしない会社なのです。
下の動画はyoutubeからの切り取りです。レーデルオガワがメノウを使用してグレージング加工をしていることがわかりやすく見ることができます。
ここで美しくアニリン染料で染色されたコードバンは、唯一無二の魅力を持ち、レーデルオガワの誇りと情熱が感じることができます。
GANZOの社内基準に沿った最高峰の仕立て


GANZOの製品は独自のGANZO基準で厳選した原皮のみを使用して仕立て工程に入ります。
原皮の選別に関して厳しい社内規定があることはGANZOに直接質問して教えていただいたことで、
まさに最上級の原皮を使用しています。
そして革の裁断・縫製・コバ処理そして最終チェックまで一切妥協はありません。
仕立てプロセスには3〜4ヶ月を要し、全ての工程が丁寧に行われます。



原皮の選別から仕立てまで、すべてGANZO独自の基準で進められます
このようにして出来上がった製品だからこそ、時間とともにあなただけの唯一無二の存在となっていくのです。


凛として繊細な美しさをもつ日本のコードバン。
それを体現したのがGANZOのコードバン長財布です。



革の長財布に日本らしさを表しているのが、GANZOのコードバン長財布です
2. 10年以上使える耐久性


手前が新品の日本製コードバンで、後ろが2014年に購入したものです。
美しいツヤと質感は、長い年月を経て少しずつ纏うことができるもの。
それだけに、コードバンには耐久性が必要なのです。



レーデルオガワの現社長のHIDEKIさんによると、新喜皮革のコードバンでないと美しい染色をほどこすことができないそうです
型崩れせず、美しいツヤと質感


コードバンは、使い込むほどに型崩れせず、むしろ美しいツヤと質感が増していきます。
日々の使用に耐えながら10年以上も、その美しさを長く楽しむことができるのです。
使用条件にもよりますが、コードバンは牛革に比べてはるかに高密度のコラーゲン繊維で構成されている革ということが一番大きな理由です。
型崩れしないで長い間美しいツヤと質感が維持できるのは、革の組成そのものが違うからなのです。



上の写真では10年モノのコードバンの方が小さく見えますが、実際は同じ大きさです。エイジングにより激しく縮むことはほぼありません
10年以上使い続けることが可能


新喜皮革のコードバンは購入後10年を過ぎても、その耐久性と美しさを保っています。
僕が画像のコードバン長財布を購入したのが2014年。
2024年7月現在、このとおりまったく型崩れしておらず、まだまだ現役です。



生涯この長財布を使い続けることができる幸福感を味わっています
GANZOが採用しているコードバンは、新喜皮革が世界最高峰の技術で鞣したコードバンをさらにGANZO基準で選び抜かれたものを採用していますので、現実的にこれ以上のツヤとエイジングを楽しめるコードバンは存在しません。
それゆえ、GANZOのコードバンは、一生の伴侶となることができるのです。


3. 持ち主に誇りと品格をもたらす存在


GANZOのコードバンは持ち主に誇りと品格をもたらす存在ですらあります。
高級感が漂う質感は、持つ者に特別な自信と品位を与えてくれます。
僕の経験ですが、特に長財布はシンプルなデザインゆえに、見た人に安心感を与えるように感じます。



僕は長財布は紳士の象徴であるとも思っています
シンプルなデザインは持ち主を引き立てるだけでなく、どんなシーンにもマッチするため、幅広い年齢層に支持されています。
僕がおすすめするダークブラウンは落ち着いた色味で、品格のある色味です。
派手さがなく、しかし確かな存在感を持つ色合いは、どんな場面でも落ち着いた印象を与えます。
https://youtu.be/1DyYj3oEwFs?si=KoWQV-TZ1qYXmDU34. 高級感のある国産牛ヌメ革の内装


上の画像をご覧ください。国産の牛ヌメ革のきめ細やかな質感がお分かりいただけるでしょうか。
GANZOの「コードバン」シリーズは、その外装に日本製コードバンを使用し、内装には高級感あふれる国産の牛ヌメ革を採用しています。



GANZOに質問したところ、内装の国産牛ヌメ革は姫路の鞣し会社で鞣された革とのことでした
牛ヌメ革は国産コードバンと同じく、初めのうちは少し固めですが使い込むことで使いやすくなり、末永く使える優れた素材です。
僕の経験ですが、外装が型崩れしにくく強靭なコードバンであるため、内装の牛革も型崩れしにくいという印象を持っています。
さらに、国産牛ヌメ革のメリットとして、エイジングによってイタリア製の革より黒ずむことが少ない傾向があります。
下の画像は、僕が所有する2014年に購入した国産コードバンの内装のイタリア製の牛革です。
10年を超える年月が経過し、濃いアメ色になっていますが、若干黒っぽく見えます。


それに引き換え、国産牛ヌメ革はイタリア製の革に比べて少し地味な印象があります。
しかし、実直な日本製らしくイタリア製牛革よりも派手さはなくても、ゆっくりと着実に美しいアメ色に変化していきます。



生産国の国民性を反映するのが革の魅力でもあります
国産牛ヌメ革は美しいエイジング以外にも、強靭なところが魅力でもあります。
定期的にお手入れさえすれば、外装のコードバンとともに味わいが出てきて、何十年も使える魅力を持っているのが国産牛ヌメ革なのです。
下の画像は新品の国産牛ヌメ革です。


ご覧の通り、まだベージュのような色味です。
それに対して、下の画像は購入後1年が過ぎた同じ国産牛ヌメ革です。


このように約1年で少しアメ色っぽくなってきています。



上は長財布で下は二つ折り財布ですが、どちらも同じ国産牛ヌメ革です。
最終的な画像はGANZOの公式サイトから引用させていただきました。
このようにアンティークなアメ色にエイジングしていきます。




5. 使いやすさを追求したカードポケットと小銭入れ


GANZOの「コードバン」シリーズには、使う人のことを考え抜かれたカードポケットが設計されています。
カードポケットの配置と小銭入れの位置などのバランスも絶妙で、まさに歴史と経験が作り上げた構成です。
内装のポケットは、初めのうちは少し固めに感じるかもしれませんが、牛ヌメ革の特性として使い込むことで柔らかくなり、次第に使いやすくなります。



カードの出し入れは、少しキツめですがすぐにアタリがついてきます
カードポケットの配置やサイズも、日常での使い勝手を考慮したデザインとなっており、頻繁に使うカードや名刺などもスムーズに出し入れできるよう工夫されています。
GANZOのコードバン長財布はオールレザーで、合成皮革、レーヨンは一切使われてません。
唯一革以外の部分は、ファスナーの取り付け部分の布地だけです。





使いやすさは、さすが経験と実績のGANZOという感じです
6.時間とともに柔らかい質感と美しいツヤが出る


アニリン染めのコードバンは購入時には固くて少しマットな質感です。上の僕のyoutubeでアニリン染めの12年もの、新品のアニリン染め、ほぼ新品のホーウィン社のシェルコードバンの3つを比較していますので、ご覧になってみてください。
新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めは時間とともに、少しずつオイルコードバン(ホーウィン社のシェルコードバンもオイルコードバンに属します)になっていき、新品のアニリン染めとは全く違う質感に変わっていきます。



アニリン染めはあまりオイルが使われてませんので、手でさすったり、ワックスを塗ったりケアすることが大切です
しかも、コードバンは10年、いや20年以上使い続けることができるので、一緒に過ごした時間で経験してきたことがその財布にも刻まれ、美しいツヤ、柔らかい質感とともに、持ち主だけのコードバンに成長していくのです。
GANZOコードバン長財布のデメリット


最高峰のGANZOの日本製コードバン長財布ですが、デメリットもお伝えしなければなりません。
以下をご参考にしてください。
- 高額であること
- ホーウィン社のシェルコードバンに比べると個性が少ない
- 内装の国産牛ヌメ革が地味に感じる可能性がある
- 初めのうちは固くてマットな質感がある
1. 高額であること
高額であることが一番のデメリットだと言えます。



確かに一般的な感覚だと、財布で7万円近い金額は非常に高いように感じます
GANZOのコードバン長財布は高品質なアイテムですが、小銭入れ付きの長財布が75,900円(税込)、小銭入れがない通しマチ長財布が68,200円(税込)という金額は決してリーズナブルな価格ではありません。
手軽に購入できる価格ではなく、消費者にとって高額と感じることがあるでしょう。
しかし、塩漬けのコードバンの原皮からこの長財布になるまでに1年半以上の時間がかかり、多くの職人さんの技術が詰め込まれています。
しかも、コードバンはまさに一生モノの革。
手入れ次第ですが、10年〜20年以上は使い続けることができ、かつ、自分自身だけの唯一の財布に育っていきます。


価格だけで判断すると高額ですが、長く使えることを考えると決して高額とは言えないのがコードバンの革小物の特徴です。
2. ホーウィン社のシェルコードバンに比べると個性が少ない


日本製コードバンはホーウィン社のシェルコードバンと比べると、個性が少ないとの印象があるかもしれません。
しかし、シェルコードバンと日本製コードバン、この2つのコードバンはまったく異なる魅力を持っています。


日本製コードバンは凛として繊細で落ち着いた色合いで仕上げられています。購入当初は少しザラっとした感じがありますが、使い込んでいくうちに徐々にツヤが出始めます。
一方、ホーウィン社のシェルコードバンは初めからある程度のしっかりとしたツヤがあります。


感触も日本製コードバンはカチッとした感じで、ホーウィン社はソフトで柔軟性に富んだ質感です。
エイジングのスピードも異なり、アニリン染めの日本製コードバンは比較的ゆっくりと変化し、ホーウィン社製はアニリン染めよりも早くエイジングします。
このように同じ塩漬けのコードバンから鞣された革でありながら、あらゆる面でまったく違う性質を持つ2つのコードバンという結論になります。



それぞれの良さや欠点がありますので、まったく違うものを比較してもあまり意味がありません
ですので僕個人は、日本製コードバンが味わいが少ないという評価は妥当ではないと考えています。


3. 内装の国産牛ヌメ革が地味に感じる可能性がある


デメリットの最後として、内装の国産牛ヌメ革が地味に感じる可能性があることについてお伝えします。
GANZOの日本製コードバンの内装には姫路の会社で鞣された国産牛ヌメ革を使用していますが、これがイタリア製の派手なエイジングをする牛革に比べて地味なイメージに感じることがあります。



国産牛ヌメ革は、明るく派手なアメ色にエイジングするイタリア製の牛革に比べると確かに少し地味かもしれません
前出の日本製コードバンの5つの魅力の4番目「高級感のある国産牛ヌメ革の内装」で述べた通り、
イタリア製の牛革はその美しい仕上がりと明るいエイジングの色合いで知られていますが、国産牛ヌメ革はどちらかと言うと堅実で落ち着いた印象を持たれています。
一見すると地味に感じるかもしれませんが、国産牛ヌメ革はフォーマルな場所など、あらゆるシーンで安心して使える革でもあります。
さらに、外装の日本製コードバンと内装の国産牛ヌメ革の相性は抜群で、まさに王道を行くMade in Japanの美しさと品格はを持ち合わせています。
外国の革とはまったく異なった魅力あふれる革なのです。
4. 初めのうちは固くてマットな質感


国産のアニリン染めコードバンは、初めのうちは固くて鈍いツヤがあり、年月とともに少しずつソフトになり、ツヤも時間と共に増してきます。
これはオイルコードバンとは違い、オイル量が少ないことが原因ですが、コードバンを育てるという意味では最高のコードバンなのです。
2025年4月現在で12年目になる僕の新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めコードバンのショート動画ですが、この通りかなり柔らかくなってきています。
注意)再生すると音声が出ますのでご注意ください。
GANZO コードバン長財布 Q&A


まとめ


GANZOコードバン長財布は新喜皮革に鞣され、レーデルオガワで染色された世界最高峰の水染めコードバンです。
その最高峰のコードバンを、GANZOの厳しい社内基準で仕立てたのがこの長財布なのです。
Made in Japanの誇りとともに
厳選されたコードバンが持つ美しさと耐久性は、まさにMade in Japanの名に相応しい品質で、持ち主の心を魅了します。



僕はMade in Japanの誇りとともに、この世界最高峰の日本製コードバンを感じていただきたいと願っています
さらに、この日本製コードバンは使い込むことで、さらに味わい深くなり、あなただけの個性が自然と刻まれていくことはまさに至福の楽しみでもあります。
このレビューが、GANZOの日本製長財布を検討する際の参考になれば幸いです。
使い込むことで自分だけのアイテムとなるコードバン長財布、ぜひ実際に手に取ってその魅力を実感してみてください。
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