「せっかく高価な革財布を買うなら、絶対に失敗したくない」
「コードバンや牛革など、種類が多すぎて結局どれが良いのか分からない」
そのようにお悩みではありませんか?
市場には数多くのブランドや素材が溢れています。もし、見た目の華やかさだけで選んでしまい、数年で型崩れしたり飽きてしまったりすれば、それは本当の意味での「相棒」とは呼べません。愛着を持てないまま手放すことは、革製品を愛する者にとって最も悲しいことです。
僕はこれまで、50個以上の革製品を実際に所有し、使い込んできました。現在も常に8つの革小物を持ち歩くほどの「革マニア」であり、中には13年以上、毎日欠かさず共に歩んできた逸品もあります。
この記事では、僕が50を超えるコレクションの中から、価格やネームバリューを一切抜きにして「本当に素晴らしい」と確信した革製品ベスト3をご紹介します。
この記事を読むことで、素材の特性やブランドの背景、そして長く愛用するための秘訣を知ることができます。あなたがこれから数十年を共にする、運命の「一生モノ」を選ぶための参考にしてください。
妥協のない選択をして、革と共に深みを増していく豊かな人生を手に入れましょう。
僕はコレクションや原皮を含めると50以上の革製品を持っていますが、ガチガチに使い込んだのは20個ほど。
今回はその使い込んだ20個の中からベスト3を選びました。あれこれいろんな思いが交錯しましたが、2026年1月現在、以下の三つに決定しました。

今後月日が過ぎて、新しい革小物が順位を上げてくることもありますが、後半にご紹介する一位だけは不動です
それではまず、3位からご紹介させていただきます。
第3位:キプリス「ルーガショルダー」小銭入れ —— 美しさと質実剛健な逸品

第3位に選んだのは、キプリス(CYPRIS)の「ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザー」の小銭入れです。
外装にはベルギー唯一のタンニンなめし業者であるタナリー・マズール社の「ルガート」を、内装には日本の誇る栃木レザーを使用しています。特筆すべきは、17,600円(税込)という非常にリーズナブルな価格設定でありながら、驚くべき耐久性と機能性を備えている点です。
実際に使い込んでみた経験から、サイズ感は抜群ですし、その上、小銭入れという割にはカードや折ったお札も収納することができるので、実質、コンパクト財布と同じ機能を持っています。

この感想は実際に使い込んでみたからことわかることです
傷や水に強く、実用性に長けた素材
ルガートは非常に堅牢な革です。僕はかなりハードに使用していますが、目立った傷はほとんどありませ
ん。水に対しても、コードバンに比べれば格段に強く、日常使いの小銭入れとしてこれほど心強い存在はありません。三つ折りにすればお札も収納でき、カードポケットも備わっているため、これ一つで外出も可能です。
日本の伝統技術を次世代へ繋ぐ「ブランドの姿勢」
私がキプリスを愛してやまない最大の理由は、その「ブランド姿勢」にあります。以前、店長にお話を伺った際、彼らが最も誇りに思っていたのは「若い職人を育てること」でした。
日本の伝統技法である「忍び縫い」や「菊寄せ」といった高度な技術を継承しようとするその熱意に、私は深く感銘を受けました。技術を受け継ぐ若者がいてこそ、私たちはこれからも素晴らしい革製品を手に取ることができるのです。
第2位:GANZO「シェルコードバン」名刺入れ —— 偏見を覆した、唯一無二の“魔性の魅力”

第2位は、GANZO(ガンゾ)の「ホーウィン・シェルコードバン」を使用した名刺入れです。
革を愛する者にとって、ホーウィン社のシェルコードバンは避けて通れない憧れの存在でしょう。この革には、見る者を一瞬で引き込む「魔の輝き」とも言える独特の質感があります。
GANZOの公式サイトでシェルコードバン名刺入れを見てみる先入観を捨てて出会った、本物の味わい
実は以前の私は、アメリカ製の製品に対して「味わいはあるが、作りが粗いのではないか」という偏見を持っていました。かつて愛車だったハーレーダビッドソンが、新車にもかかわらず旅先で何度もエンジンがかからなくなった経験から、国産への信頼が過剰に強まっていたのです。
しかし、このホーウィンの革に触れ、その考えは180度変わりました。国産のコードバンとはまた異なる、ワイルドでありながら繊細なエイジング。特に「ナチュラル」の色の深まり方は圧巻です。
最強のコンビネーション
アメリカが生んだ至高の素材「ホーウィン・シェルコードバン」を、日本の職人集団「GANZO」が完璧に仕立てる。このハイブリッドな組み合わせこそが、この製品を2位に押し上げた理由です。使い込むほどに色が濃くなり、艶が増していく様は、所有者にしか味わえない至福の喜びを与えてくれます。

GANZOの仕立てがホーウィン社のシェルコードバンに最高の輝きをもたらします
第1位:GANZO×阪急コラボ「国産コードバン長財布」 歳月が証明する人生の相棒

そして第1位は、僕の革人生において頂点に立つ逸品、GANZOと阪急百貨店がコラボレーションした「国産コードバン長財布」です。
この財布は、2026年で13年目を迎えました。私が50歳の時に購入し、仕事で苦労した時も、喜びを感じた時も、常に私の傍らにありました。
⚠️このコードバン長財布はコラボ品ですので、GANZOの定番品とは内装が異なります。定番品の内装は下の画像の姫路製のタンニン鞣しの牛革です。

日本の技術が結集した「究極の国産」

外装は、姫路の新喜皮革がなめし、レーデルオガワが染色を施した、まさに「日本代表」と呼べるコードバン。内装にはイタリアの名門、バダラッシ・カルロ社の「ナッパCB」が使われています。
⚠️GANZOの定番品「コードバン」シリーズとは内装の革が違います。

13年使い込んだ結果、内装のバケッタレザーは驚くほど深い色合いに変化し、外装のコードバンは今なお現役の輝きを放っています。驚くべきことに、これだけの年月を経ても型崩れが一切ありません。
メンテナンスは「信頼できるワックス」これ1本でOK


2025年11月末に千葉県柏市にあるレーデルオガワの工場見学&講習会に行ってきました。そこで社長であり、youtuberでもあるHIDEKIさんに直接いろんなお話を伺いました。

僕の長財布も13年の長い年月の間には、背中の部分(開けたり閉めたりする部分)が乾燥して傷みかけたこともありました。

これは僕のミスで、こうなる前にワックスやクリームの塗布が必要です


しかし、画像の通りレーデルオガワの「コードバンケアワックス」を丁寧に塗り込むことで、見事に復活しました。
余計なことはせず、月に一回前後で良いので良質なケア用品で愛情を注ぐ。それだけで、コードバンは30年以上使い続けることができるのです。

レーデルオガワさんでの講習会で開発者のHIDEKIさんに直接お話が伺えました
上の動画のように薄めに塗り込んでから5分前後に拭き取るだけです。ただし、長く時間を置くほど効果が高いというのが僕の経験からのアドバイスです。

塗布してから一日くらい置いてからの方がより効果があるように感じます
コードバンと革製品 Q&A
- コードバンは水に弱いと聞きますが、10年以上も綺麗に保てるのでしょうか?
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はい、全然可能です。確かにコードバンは水に敏感ですが、濡れたらすぐに拭き取る、定期的に良質なワックスで保護するといった最低限のケアをしていれば、驚くほど長持ちします。私の13年愛用している長財布が、その耐久性の何よりの証明です。

僕の知る範囲で最長30年使い続けておられる方もいます
- キプリスとGANZO、初心者が最初に持つならどちらがおすすめですか?
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コストパフォーマンスと実用性を重視するならキプリスをおすすめします。職人技術へのこだわりが強く、非常に丁寧な作りです。一方で、革のエイジングを極限まで楽しみたい、ステータス性を感じたいという方には、GANZOのコードバンシリーズが最適でしょう。
- 海外ブランドと日本のブランド、どちらを選ぶべきでしょうか?
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「仕立ての精密さ」を求めるなら、日本のブランド(GANZOやキプリスなど)を強く推奨します。ただし、ホーウィン社のような海外の優れた「素材」には、国産にはない独特の魅力があります。海外の至高の素材を、日本の高い技術で縫製した製品を選ぶのが、個人的には最も贅沢な選択だと考えています。
- 第一位のGANZO✖️阪急のコラボ品とGANZOの定番品の違いはありますか?
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僕のコラボ品とは外装は新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めで全く同じですが、内装がイタリア植物タンニンなめし革協会にも所属しているバダラッシ・カルロ社のナッパCBが採用されていて、ご覧の通り濃い飴色にエイジングします。GANZOの定番品は姫路製のタンニン鞣し牛革で、ナッパCBほど濃い飴色には変化しません。
参考までにGANZO大阪店にあった展示品の姫路製タンニン鞣し牛革です。何年ものかは不明ですが、3年以上は過ぎていると思います。


【まとめ】

最後に僕の50個以上のコレクションから厳選したベスト3を振り返ります。
- 第3位:キプリス「ルーガショルダー」小銭入れ
(高い実用性と、職人育成を支えるブランドの志が魅力)
- 第2位:GANZO「シェルコードバン」名刺入れ
(偏見を覆す圧倒的なエイジングと、アメリカ・ホーウィン社の深い味わい)
- 第1位:GANZO×阪急コラボ「コードバン長財布」
(13年の歳月を共に歩んだ、型崩れしない最強の国産コードバン)
⚠️GANZOの定番品とは内装が異なりますのでご注意ください。
財布は単にお金を運ぶ道具ではありません。あなたが毎日手にし、共に時間を刻んでいく「人生の記録」でもあります。
「一生モノ」と言える革製品との出会いは、あなたの日常に小さな、しかし確かな喜びをもたらしてくれます。ぜひ、あなたも自分だけの相棒を見つけ、革と共に深みのある人生を歩んでください。
